あの頃、私はAKB48にハマっていた。。
今週のお題が「私のアイドル」ですので、あの頃の自分の事を振り返りながら書いてきたいと思います。
アイドルはむしろ嫌いだった。
忘れもしない、あの頃私は新卒で就職した地元の広告代理店で働いていた。
私は23才だった。
毎日毎日、徹夜続きで本当に心が折れそうだった。
折れそうというか、とっくに骨折しているのに気づかないフリをしていた。
ある日、友達とドライブをしている時に、車内のモニターに下着姿ではしゃぐ女の子たちが映し出された。
何気なく眺めていると、「これがAKB48だよ。」と教えてくれた。
へぇ〜、、総選挙とかでマジ泣きしてる子達でしょ?
なんであんなに売れたいか理解できないし、あれにハマるオタクも理解できん!!
なんでこんなの見てんの??
と数ヶ月後の総選挙で自分がマジ泣きする事も、あれにハマるオタクになる事も全く想像できずに友達に大変失礼な態度をとってしまった。
2010年12月。私、AKB48にハマる
2010年12月。もう本当に限界だった。
年末の広告代理店はマジで忙しい。
まだ若くて未熟だった事もあり、ほぼ毎日深夜残業。
私は少しでもストレスを軽減するために
就業時間外はYouTubeで好きな音楽を聴きながら作業をしていた。
オススメの画面には先日、友達の車内でかかっていた
「ヘビーローテーション」のMVがあり、、
「まぁ、ええわ」と、何気なく再生して作業をしていました。
午前1:00頃でしょうか。。可愛い女の子の元気な歌声が無性に心に響きました。
うわぁ〜、元気って最高!!ひたむきって最強!!
その後、すっかり中毒に。
その日から私は、元気で可愛い女の子の声を聴きながらじゃないと
作業ができない体になってしまいました。
仕事中には彼女たちの楽曲、メンバーがパーソナリティを務めるラジオを聴き漁り、
合間には彼女たちのブログをチェック。
冒頭でも書いたように、仕事づめの毎日で、満身創痍でフラフラで「元気な女の子」というカフェインを注入していないとまともに仕事ができないのです。
その頃から何となく、友人にもあまり会わなくなりました。
脳内ではAKB48と友達なので、本物の友達に会う必要がないんですね。
私は女性なので、自分がメンバーの友達になったり、自分がメンバーになったりする妄想をよくしていました。恥ずかしながら。
(自分が5期生で地方組だったら〜!という妄想していました///)
そして、AKB48の事を考えていると自分の事を考えなくてよくなりました。
自分のキャリアの事以上に推しメンの総選挙の順位やグループ内での立ち位置の事ばかり考えていました。そして、、
「頑張ってるけど、上からは評価されにくいタイプなんだよねー。お互い頑張ろうね!」
「天性のセンスを持っている子には叶わないけど、うちらは後ろの方でいい仕事してるし、うちらはうちらで徹しようね!」
そんな会話を脳内で繰り広げるのです。。。友達でも何でもないのに。。
実際、虚しくない?
たまーに、
「私はこんなにあの子達の事を考えているけど、あの子達は私の事なんか知らない」
と我に返って、
一方方向の人間関係に少し憂鬱になることがありましたが、一方通行の関係というのはある意味、すごく気楽な事だとも思うのです。
好きな時に彼女たちの世界にログインして好きな時にログアウトする。
実際の人間関係だと、こちらが忙しかったりしても心配事があると駆けつけてしまったり、疲れていてもそうゆう顔ができなかったり、はたまたその逆で、自分の愛情を押し付けられない。なんてこともあると思うのです。
つまり、疲れ切ってリアルではできていなかった「人との関わり」という部分を
AKB48を通じて「好きな時に、好きなだけ」補っていたのだと思います。
本当に感謝している。
2013年に一番推していたメンバーが卒業し、私も自然とAKB48を卒業できたのですが、
私はあの日々を忘れる事なく、今も彼女たちに感謝しています。
自分の辛い時期を支えてくれてありがとう。彼女たちには喜怒哀楽いろんな感情をもらったし、出会えなければメンタル不調とかになっていたのかもしれないです。
結局、私にとっての「アイドル」は、元気をくれる存在。
超絶ありきたりな表現ですがこれに尽きるかと思います。